テストの点数が悪かったら、まず×を3つに分けよう。次のテストで変えるのは1つだけ
テストが返ってきた。思っていたより、ずっと点数が低い。もう答案を見たくない──。そんな気持ちになったことはありませんか。
落ち込むのは当然です。でも、答案をそのまましまってしまうのは、もったいないことです。×の1つ1つに、次のテストで点を上げるためのヒントが入っているからです。
この記事では、点数が悪かったときに、まずやってほしい「×の分け方」と、次のテストに向けて行動を1つだけ変える方法を紹介します。ペガサスのショート動画「勉強のコツ #3」でも、同じ話を約1分で紹介しています。
1点数だけを見ても、次に何をすればいいかは分からない
「48点だった」という数字は、結果を教えてくれます。でも、なぜ48点だったのかまでは教えてくれません。
「もっと勉強しなきゃ」と思うけれど、何を変えればいいかは分からないまま。
「どんな×が多かったか」が分かれば、次にやることを1つに絞れる。
同じ48点でも、覚えていなかった×が多い人と、ケアレスミスが多い人とでは、次にやるべきことがまったく違います。だから、まずは×の中身を分けることから始めます。
2×を3つに分ける
答案の×を、1つずつ見ていきます。それぞれの×が、次の3つのどれに当たるかを考えて、問題番号の横に①②③と書きこみましょう。
どれに当たるか迷ったら
迷ったら、答えを隠して、もう一度解いてみましょう。
| 種類 | 答えを隠して、もう一度解いてみると | たとえば |
|---|---|---|
| ① 覚えていなかった | 言葉や公式が出てこない(答えを見れば「あ、それか」とすぐ分かる) | 英単語のつづり・歴史の人物名・理科の用語・公式が思い出せなかった |
| ② 解き方が分からなかった | 途中で手が止まる(何をすればいいか思いつかない) | 文章題で式が立てられなかった・記述問題で何を書けばいいか分からなかった |
| ③ ケアレスミス | 何も見ずに正しく解ける | 符号のまちがい・写しまちがい・問題文の読みまちがい・単位の書き忘れ |
3いちばん多かった×を見る
分けたら、①②③がそれぞれいくつあったかを数えます。見るのは、いちばん多かった×です。
①も②も③も、全部を一気に直そうとしなくて大丈夫です。あれもこれもと決めると、どれも続かなくなりがちです。いちばん多かった×に合わせて、1つだけ変えましょう。
4原因に合わせて、行動を1つだけ変える
いちばん多かった×の種類によって、次のテストまでにやることが変わります。
| いちばん多かった× | 次のテストまでにやる「1つ」の例 |
|---|---|
| ① 覚えていなかった | 教科書やワークを閉じて、何も見ずに言う・書く練習をする。思い出せなかった所だけ、もう一度くり返す |
| ② 解き方が分からなかった | 解説を読んで(分からなければ先生に聞いて)、何も見ずに解き直す(余裕があれば、似た問題をもう1問) |
| ③ ケアレスミス | 次のテストでは、見直しの時間を5分つくる。最後の5分は、新しい問題を解かずに見直しだけをする |
ここで大事なのは、②の「解き直す」ときに、解説を見ながら写して終わりにしないことです。解説を読んで分かったら、いったん閉じて、何も見ずに最初から解きます。見ながら写すだけだと、分かった気になって、また同じ所で止まりやすいからです。
①の「何も見ずに思い出す」やり方は、前回の記事「『マーカーを引いたのに覚えていない』のはなぜ?」でくわしく紹介しています。
5答案が返ってきたら、この順番で
できるだけ早く、×を見る
返ってきた日か、その週のうちに。時間がたつと、なぜまちがえたのかを思い出しにくくなります。
×の横に①②③を書く
1つずつ「覚えていなかった?解き方が分からなかった?ケアレスミス?」と考えて書きこみます。
いちばん多い数字に丸をつける
①②③の数を数えて、いちばん多いものに丸をつけます。同じ数なら、次のテストまでに続けやすい方を1つ選べば大丈夫です。
変えることを1つ書く
答案の上や、手帳・ノートの見える所に「次のテストまでに◯◯をする」と1行だけ書いておきます。
6保護者の方へ:「何点?」より「どの×が多かった?」
点数が悪かった答案は、お子さんにとって見せにくいものです。点数だけを話題にすると、次からは答案を隠したくなってしまうかもしれません。声のかけ方を少し変えるだけで、答案を「次の作戦会議」の材料にできます。
「何点だったの?」「なんでこんなに悪いの?」
「どの×がいちばん多かった?」「次は何を1つ変えてみる?」
保護者の方が問題の中身まで分からなくても大丈夫です。①②③に分けるのはお子さん自身。保護者の方は、分けた結果を一緒に見て、決めた「1つ」を聞いてあげるだけで十分です。次のテストで、その1つができたかどうかを一緒に振り返ってみてください。
7こんなこと、していませんか
答案が返ってきたあと、次のうち当てはまるものはいくつありますか。
- 点数だけ見て、答案をすぐにしまった
- ×の問題の答えを、赤ペンで写して終わりにした
- 「次はもっとがんばる」と決めたが、何をがんばるかは決めていない
- まちがえた理由を、全部「ケアレスミス」だと思っている
- 直したいことを、一度にたくさん決めた
当てはまったものがあれば、今回の答案で「3つに分けて、1つだけ変える」を試してみてください。テストは、点数を見るだけで終わらせず、次のテストの作戦を立てる材料として使えます。
8よくある質問
Q. 全部「ケアレスミス」に見えてしまいます。迷ったら、答えを隠してもう一度解いてみてください。何も見ずに正しく解ければ③ケアレスミス、途中で手が止まれば②解き方が分からなかった、言葉や公式が出てこなければ①覚えていなかった、です。
Q. 時間が足りなくて、最後まで解けませんでした。3つのどれにも入れにくいときは、「時間が足りなかった」として別に数えてもかまいません。それがいちばん多ければ、「解く順番を決めておく」「分からない問題は飛ばして先に進む」などを1つ選びましょう。
Q. 点数がよかったときも、やったほうがいいですか?はい。点数がよかったテストでも×はあります。むしろ、×が少ないぶん分けるのが早く終わるので、習慣にしやすいタイミングです。
Q. 小学生でもできますか?できます。最初は保護者の方が一緒に答案を見ながら、「これは覚えていなかった?それとも、解き方が分からなかった?」と聞いてあげてください。分ける練習をするうちに、だんだん自分でできるようになっていきます。
9まとめ:まずは×を分けて、1つだけ変える
点数が悪かったときに大事なのは、落ち込むことでも、やみくもに勉強時間を増やすことでもありません。×を①覚えていなかった、②解き方が分からなかった、③ケアレスミスの3つに分けて、いちばん多かった×に合わせて行動を1つだけ変える。これが、次のテストへの第一歩です。
返ってきた答案で、次のテストまでに変えることを1つだけ決めましょう。
いちばん多かった×は。
次のテストまでにをする。
決めたことは、答案の上に1行で書いておきましょう。
これまでの記事「『今日こそ勉強しよう』が続かないのは、やる気のせいじゃない」で紹介した「もし〜したら、〜する」を使って、「もし答案が返ってきたら、その日のうちに×を3つに分ける」と決めておくのもおすすめです。
考案:澤田先生
学習塾ペガサスは、さいたま市西区(西大宮駅前)・上尾市(伸学舎・つつじが丘)・桶川市(桶川駅前)・滑川町(つきのわ駅前)の7教室で、小学生・中学生・高校生の個別指導をしています。テストの直し方や、家での勉強のしかたに悩んでいたら、体験授業でお気軽にご相談ください。体験授業は随時受付中です。
